- 社名
- 株式会社 荒澤製作所【適格請求書発行事業者】
- 代表者
- 代表取締役 荒澤康夫
- 所在地
- 〒959-1262
新潟県燕市水道町1-2-5
→アクセス
TEL. 0256-63-2229
FAX. 0256-62-6891
- 資本金
- 1,080万円
- 創業
- 1923年(大正12年4月)
- 設立
- 1950年(昭和25年6月)
- 従業員数
- 12名(2023年9月現在)
- 役員
- 専務取締役 荒澤 元
取締役 荒澤紀一
監査役 金子妙子
- 取引銀行
- 第四銀行・燕支店、大光銀行・燕支店
- 所属団体
- 燕商工会議所
日本金属洋食器工業組合
沿革
- 1950年6月
- 燕市にて株式会社荒澤製作所設立
- 1990年2月
- 新潟県燕市物産デザインコンクールにて通商産業大臣賞受賞
(28000 洋白銀器シャルル)
- 1994年3月
- 新潟県燕市物産デザインコンクールにて通商産業大臣賞受賞
(4800 ブルーム)
- 2004年3月
- 新潟県燕市物産デザインコンクールにて通商産業大臣賞受賞
(11100 アルザス漆)
- 新潟県燕市物産デザインコンクールにてその他多数受賞
会社の創業
大正12年(1923年)高級金属洋食器製造の創業に始まり、今日まで歴史を積み重ねてきました。
燕市の基幹地場産業として発展を続けている金属洋食器業界は、大正年代の初期に幾多の先人達の努力によって導入され、その基盤が築かれましたが、弊社もその一翼を担って洋食器産業の発展と共に歩んでまいりました。
会社沿革
- 洋食器の初期
- 洋食器生産導入当時の大正初期、燕市ではまだ動力はもちろん機械等は一切なく、昔からの伝統的金物作りの手作業によって洋食器生産を開始しました。
しだいに手動機械等を工夫して労力軽減を図るうち、大正10年(1921年)電力供給が開始され、動力による生産へ移行することになりました。この頃、開発された洋食器専用機械にフレキションプレス、パワープレス、横型ロール機等があり、これらの機械によって飛躍的な生産量と品質改善が可能となりました。
このようにして確立された量産体制を背景として、当時東南アジアやヨーロッパ向けの輸出貿易品として広く市場を求め、以来戦前戦後を通して今日の業界が形づくられ、燕市地場産業は全国の洋食器生産の9割を占めるまでに至り、世界でも有数な洋食器産地としての発展につながりました。
- 洋食器の変化
- 昭和17年(1942年)頃まで、材料は黄銅材(真鍮)を基としてクローム・ニッケルメッキを施したものがほとんどでした。
第二次大戦が終わった昭和20年以後、洋食器の生産と貿易再開にあたり、銅材メーカーの技術改善によってステンレス材の安定供給が可能となり、洋食器の材料は黄銅材からステンレス材へと切り換えられることになりました。
生産技術もそれに伴い改良され、今日ではステンレス製洋食器が全生産の95%を占めるまでに至っています。
現在弊社の製品材料としては、18-10ステンレス・18-8ステンレス、ホテル・レストラン向けの洋白銀器(銅とニッケルの合金に銀メッキ)、また純銀950/1000などを用途に応じて使用しています。
- ステンレスのさきがけ
- 創業以来業界の先人達と共に生産技術の改善研究に邁進しました。
業界製品のほとんどが黄銅材によって生産されていた当時、価格変動の激しい黄銅材より、将来比較的価格安定が見込まれるステンレス材に着目し、昭和10年頃より他社にさきがけてステンレス製洋食器生産の技術開発に努め、幾多の犠牲と技術的困難を克服しつつ昭和12年頃(1937年)、業界で初めてステンレス製洋食器の生産方式の確立に至りました。
今日ステンレスが素材としていろいろな分野に普及拡大される原点となったステンレス洋食器の開発でしたが、洋食器業界においても弊社はステンレス製洋食器の元祖メーカーとして輝かしい歴史を有し、現在の燕市におけるステンレス加工を中心とする地場産業の発展の為に多大な貢献があったものと自負し、誇りに思っております。
- 当社の現況
- 弊社は、伝統に培われた技術に加え独自性と創造性あふれた商品開発を特長とし、18-10ステンレス・18-8ステンレス・洋白銀器・純銀など、高級金属洋食器を中心とした金属製品を市場に提供し高く評価されています。
現在、日本全国の百貨店様オリジナル商品、及びホテルレストラン等の業務用向け、またギフト市場、インターネット販売など、幅広く販売活動を展開し、更なる業績の向上を期しております。
アルファクト製品の優れた特徴
- ステンレス
- ステンレスはカトラリーの素材としては、現在最も一般的な材料です。
ステンレス材に含まれているクロームとニッケルの含有率の量によって等級や用途が分かれます。
18クローム8ニッケル(通称18-8)ステンレス以上であれば通常の使用で錆びることは無く、問題はありません。
弊社では18-8ステンレスのほかに、18クローム10ニッケル(通称18-10)ステンレスを使用しています。
一般にクロームとニッケルの含有率が高いものほど耐腐食性が強くなり、高級ステンレスといわれます。
18-8ステンレス以上は磁石につきませんから、これがステンレスの等級を見分ける簡単な方法です。
※ただし、18-8ステンレスの場合では強く加工された部分が稀に磁石につくことがあります。
ナイフ用のステンレスはスプーン・フォーク用と異なり、硬度を出す為カーボンを含んだ材料が使用されます。
これは磁石にはつきますが、腐食に強く良く切れる事が素材の良さのポイントになります。
他の金属でも同じですが、特にステンレスは表面研磨(みがき)の良さによって、耐食性と云う特長が強く発揮されます。
弊社では、特に研磨に留意して、最終的には職人が1本1本手作業で丁寧な研磨仕上げを行っています。
弊社製品の深い独特な研磨の光沢は、一見してすぐに見分けることができます。
- 洋白銀器
- 洋白はニッケルと銅と亜鉛から成る合金で、比重と色が銀に似ていることから、高価な銀の代用材として古くからカトラリーの素材として使用されてきました。
一般的には、これに銀メッキを施した製品が洋白銀器と呼ばれています。
洋白材は用途に応じてさまざまな種類があります。
弊社では最もカトラリーに適した一級品を選んで採用している為、長く使っていても錆や腐食に強いことが特長です。
銀メッキはランクによって何段階かの厚さがあり、厚さによって高級感・価格が変動します。
弊社では、高級銀器にふさわしい豪華なデザインで重量感のあるパターンを取り揃えおります。
- 純銀
- 純銀製品は通常純度92.5%の銀材を使用しますが、弊社はそれより高純度の95%の銀材を採用しています。
これ以上純度を上げると、柔らかくなり過ぎてカトラリーとしての機能を果たす事ができません。
そして1本1本に財務省造幣局品位検定<950>の刻印がうちこまれ、品質と価値が保証されています。
弊社の純銀製品は、日本国が認めた純銀製品ということになります。
純銀はカトラリーの素材としては最高級のものといえます。
- 細部の加工
- スプーンの場合は、お皿の角度と手に持った時のバランスの良さがポイントです。
手の中で落ち着かず、安定感の悪いものは避けたいものです。
また、お皿に十分な深さがあるかどうか、口の中で金属感(金っ気)が無く口触り滑らかであるかということも大切です。
お皿の縁が滑らかに加工されているか、ハンドルの側面が綺麗に研磨されているか等が高級品のポイントです。
弊社では上記の点に留意して製造していますので、注意してご覧になれば容易に見分けることができます。
- フォークの場合は、スプーンと同様、手に持った時のバランスと共に歯の部分の形状と仕上げが重要なポイントです。
歯の先端は『良く刺さって、しかも危険性がない』という、ある意味で矛盾した条件を満足しなければなりません。
また見落としがちな点ですが、歯と歯の間、内側の側面が綺麗に仕上げてある事も大切です。
これはよごれが落とし易いという衛生的な面から大切な条件になります。
弊社では綿密な手作業の良さを欠かすことなく、上記の点について設計から製造、仕上げに至るまで各工程を厳しく管理し、お客様に高級品をお届けするよう最大限の努力を行っています。
- ナイフは手になじむ機能的な形状デザインと前後の重量バランス、それと何より刃の切れ味が重要です。
上級パターンのナイフは柄が空中(お菓子のモナカ(最中)の皮方式)になっていて完璧な重量バランスを保証しています。
刃の切れ味は刃物用のステンレス材と焼入れの技術に負うところが大きく、鋸刃(のこば)加工は切れ味が持続します。
家庭用のカトラリーではこの鋸刃加工によって再刃付けや砥ぎの必要がほとんどなくなりました。
市場には見せかけだけの鋸刃や、硬度の無い形だけの食卓用ナイフがよくありますので注意が必要です。
弊社のナイフは構造、機能、素材、加工の全てにおいて十分配慮して製造しておりますので安心してご使用頂けます。
洋白銀器のナイフは、刀先が刃物用ステンレス、ハンドルが洋白に銀メッキ仕上げとなっています。
ステンレスの最中ナイフは、刀先が刃物用ステンレス、ハンドルが18-10、18-8ステンレス製となっています。
-